ミニベロ(小径車)のタイヤ交換は、ロードバイク以上に注意が必要です。「同じ20インチだから」と適当に買うと、全くホイールにはまらないという悲劇が起きます。この記事ではミニベロ特有のタイヤサイズ表記と、絶対に間違えない選び方を解説します。
ロードバイクの「700c」は、事実上1つの規格(ETRTO 622)に統一されています。しかしミニベロの場合、同じ「インチ数」で呼ばれていても、実は外径が全く異なる別物のホイールが混在しています。
特に危険なのが、最も普及している「20インチ」と「16インチ」です。これらにはそれぞれ2つの全く異なる規格が存在します。
20インチのミニベロには、大きく分けて以下の2種類の規格が存在します。これらは互換性がゼロなので、間違えて買うと絶対に装着できません。
同じ「20インチ」でも、実際のホイールの直径が45mmも違います。「小数表記(406)」か「分数表記(451)」かで見分けるのが基本ですが、後述するETRTO表記で確認するのが一番確実です。
20インチだけでなく、他のサイズでも同様の罠が存在します。特定の有名ブランドが独自のサイズを採用しているケースが多いためです。
このように、ミニベロの世界ではインチ数だけでタイヤを買うのは非常に危険な行為です。
インチ数、小数表記、分数表記…と複雑なミニベロタイヤですが、確実に自分の自転車に合うタイヤを選ぶ方法が一つだけあります。それが「ETRTO(エトルト)」という世界共通規格の数字を確認することです。
今履いているタイヤの側面(サイドウォール)を見てください。必ず「28-406」や「28-451」といった「2桁の数字 - 3桁の数字」が刻印されています。
「406」と書いてあれば「406」のタイヤを、「451」と書いてあれば「451」のタイヤを買う。これさえ守れば失敗することはありません。
ETRTOの3桁の数字(406など)が合っていれば、ある程度太さを変更(カスタマイズ)することが可能です。しかし、ロードバイク同様にホイールのリム内幅による制限があります。
ミニベロの場合、もともと1.50(約38mm幅)などの太いタイヤが着いているリムに、1.10(約28mm幅)などの極端に細いタイヤを履かせようとすると、リム幅が広すぎてタイヤが外れる危険があります。逆もまた然りで、細いリムに極太タイヤは危険です。
また、太くする場合はフレームやブレーキ(特にVブレーキやキャリパーブレーキ)のワイヤーに干渉しないか、クリアランス(隙間)を必ず確認してください。
ミニベロのタイヤ交換は「インチ数」ではなく、「ETRTO(エトルト)の3桁の数字」で選ぶのが鉄則です。特に20インチの「406(小数)」と「451(分数)」の違いは有名ですので、自分の愛車がどちらの規格なのか、まずはタイヤの側面を確認してみましょう。