はじめての1台から、自分だけの1台へ。
ダイワサイクル「ARTMA RYLAS」完全ガイド

「初めてのロードバイクを探している」「ゆくゆくは自分好みにパーツをカスタムして楽しみたい」——そんな方に向けて、ダイワサイクルからリリースされているアルミロードバイク「ARTMA RYLAS(アルテマ ライラス)」をご紹介します。

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13万円台という初心者向けの価格帯でありながら、最新の規格と本格的な走行性能を備え、「バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025」でも高く評価された注目のモデルです。メーカーの背景から設計者の経歴、実際のネットでの評価まで、購入前に知っておきたい情報を網羅しました。

ARTMA RYLAS ダイワサイクル ARTMA RYLAS(ライラス)

1. メーカー「ダイワサイクル」と新ブランド「ARTMA」

ダイワサイクルは、全国に店舗を展開する大手の自転車販売店です。一般車(ママチャリ)から電動アシスト自転車まで幅広く扱う同社が、「家族みんなでスポーツバイクを楽しんでほしい」「本物をすべての方へ」という願いを込めて立ち上げた本格スポーツバイクブランドが「ARTMA(アルテマ)」です。

その中核を担うのが今回紹介するRYLAS(ライラス)。初めてスポーツバイクに乗る人でも妥協せず、走る楽しさを存分に味わえるアルミレーシングバイクとして開発されました。

2. 開発監修:元プロロードレーサー・辻善光氏

RYLASのフレーム設計および全体的なコンセプトは、元プロロードレーサーの辻善光(つじ よしみつ)氏が監修しています。

【辻善光氏の主な経歴】

  • 1984年生まれ、奈良県出身。自転車競技の名門・北桑田高校から立命館大学へと進み、学生時代からクリテリウム(市街地などの短い周回コースで行うレース)で圧倒的な強さを発揮。
  • 2007年にマトリックス・パワータグでプロ入り。その後、宇都宮ブリッツェン(2010年)、片山右京氏が設立したTeam UKYO(2012年)、湘南ベルマーレ(2013年)といった国内トップチームを渡り歩きました。
  • 「スプリンター」としての脚質を持ち、2008年大分国体ロードレース優勝や、ツール・ド・熊野 第1ステージ優勝、Jプロツアーでの数々のクリテリウム優勝など、輝かしい成績を残しています。引退後はアドバイザーや自転車設計など多方面で活躍中。

過酷なレースの世界をスプリンターとして生き抜いてきた辻氏だからこそ、「手頃な価格でありながら、本気の走りも楽しめる」という妥協のないフレーム設計がRYLASに落とし込まれています。

3. RYLASの設計思想と特徴

RYLASの設計思想は、初心者が恐怖心を感じやすいダウンヒルやコーナリングでの安定性を確保しながらも、レーシングバイクらしい「進む」感覚をしっかりと味わえること。そして、長く乗り続けられる「拡張性の高さ」にあります。

直進安定性とキレのあるハンドリング

まっすぐ走りやすく、かつキビキビと曲がれる軽快なハンドリングを実現。街乗りからロングライド、高速ダウンヒルまで、初心者が安心して走れる操作性を確保しています。

ワイドなギア比設計

メインコンポーネントにはSHIMANO Claris(2×8速)を採用。フロントは50-34T、リアは11-34Tと、上級モデルと同等のワイドなギア比を確保しています。平坦でしっかりスピードを出せるだけでなく、急な坂道でも無理なく軽いギアで登れるため、脚力に自信がない方でも安心です。

フルカスタムを見据えた最新規格

価格を抑えつつも、前後12mmスルーアクスルやフラットマウントのディスクブレーキといった現代のディスクロード標準規格をしっかり採用しています。将来的に上位グレードのコンポーネントへ載せ替えたい時にも、フレームがしっかり対応してくれます。

「セミ内装式(フルアウター)」による圧倒的な整備性

近年はケーブル類をすべてフレーム内部に通すフル内装式が流行していますが、RYLASはダウンチューブのみにケーブルを通すセミ内装式(ブレーキ、シフトともにフルアウター仕様)を採用しています。これにより、ブレーキやシフト調整などの日々のメンテナンスが非常に容易になり、初めて自分で自転車をイジるユーザーにも優しい設計となっています。

4. 基本スペックとサイズ展開

発売当初は480サイズのみでしたが、「より小柄な女性や、成長期の子どもでも乗れるサイズが欲しい」という要望や「もっと長身向けのサイズを」という声に応え、現在では430mmから520mmまでの3サイズ展開となっています。(430サイズは、つま先と前輪が当たらないようトークリアランスもしっかり確保されています)

項目 詳細
フレーム / フォーク アルミ / アルミ
コンポーネント SHIMANO Claris(外装16段変速)
ブレーキ 機械式ディスクブレーキ(前160mm / 後140mm)
最大タイヤクリアランス 最大34Cまで対応(リム内幅19C)
重量 約10.7kg(Claris完成車、ペダル無しの状態)
サイズ(適応身長) 430mm (152-167cm) / 480mm (162-172cm) / 520mm (170-180cm)
価格(税込) 完成車:131,780円 / フレームセット:87,780円

※価格・仕様は2026年時点の公式情報に準拠しています。

5. ネット・専門家の評価・口コミ

自転車ジャーナリストなどの専門家から、販売店、実際に購入したユーザーまで、多角的な視点で以下のようなポジティブな声が多く見られます。

「バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025」での高評価(専門家目線)

日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2025において、50万円以下の完成車から選ばれる「ベストパフォーマンスロード賞」を受賞しました。高価格化が進むロードバイク市場のカウンターとして、13万円台でアルミフレームらしいキビキビとしたスポーティな走りが味わえる点がプロから高く評価されています。

「圧倒的なコストパフォーマンスと最新規格」(ユーザー・業界目線)

13万円台というエントリー価格でありながら、スルーアクスルやフラットマウントのディスクブレーキといった「後から変更できないフレームの基本規格」が現代のトレンドをしっかり押さえている点が好評です。

「メンテナンス性の高さ」(メカニック目線)

プロのメカニックや自分で整備をするユーザーからも、ダウンチューブのみに通すセミ内装式(フルアウター仕様)を採用したケーブル類の取り回しが「組みやすく、後々のシフト調整や整備が非常にラク」と現場レベルでの支持を集めています。

「初心者に優しいポジションとギア」(初心者ユーザー目線)

コンパクト形状 of ドロップハンドルやワイドなギア設定により、「ロードバイク=きつい」というイメージを払拭。「脚力に自信がなくても坂道を登りきれた」「もっと遠くまで走ってみたいと思える」という声が寄せられています。

「価格を感じさせない塗装とシルエット」(デザインへの評価)

「速そうでかっこいい」を追求したスタイリングと、価格帯以上のクオリティを持つ塗装も好評です。「かっこいいから乗りたくなる」という、スポーツバイクを続ける上で一番大切なモチベーションの維持に貢献しています。

「カスタムベース・サブ機として優秀」(熟練ユーザー目線)

フレームセット単体(税込87,780円)での販売があるため、自転車の構造に詳しいマニア層からは「手頃な価格のパーツを組み込んで、気兼ねなく乗り回せるセカンドバイクとして最高」というマニアックな支持も得ています。

まとめ

ダイワサイクルの「ARTMA RYLAS」は、単なる安価な入門機ではなく、「乗り手が成長したり、自転車の構造に詳しくなったりしても、それに応えてくれる懐の深さ」を持った名機です。

初めての1台としてそのまま乗ってよし。ゆくゆくはコンポーネントやホイールをアップグレードして、自分だけの1台を作り上げるベース車としても非常におすすめできるロードバイクです。

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